客船ボランティア活動報告


                       2015年5月28日 加留部 南洋

海外サービスOB/OG会の皆様

その後お元気でお過ごしの事と思います。老後の体力維持、ボケ防止、退屈しのぎ、のために3年ほど前から「2002ワールドカップ横浜ボランティアの会」の中の一つの活動である「客船ボランティア」をやってきました。本日はその活動の概要を報告します。この会には、いすゞの元海外商品部の長山さんから紹介され参加しました。長山さんは創立時からのメンバーで現在も世話人として幅広く活動されています。

1.2002ワールドカップ横浜ボランティア会、客船ボランティア とは

2002年 サッカーのワールドカップ(日韓共催)の時に横浜で結成された「2002ワールドカップ横浜ボランティアの会」はサッカー、横浜マラソン、トライアスロンなどのスポーツ支援のみならず、あかいくつバスガイド、野毛大道芸大会など、市の体育協会、観光協会の要請を受けて活動しています。「客船ボランティア」は横浜港湾局からの要請に依るもので、外国人乗客に対するガイドです。

2.客船の増加、客船の大きさ

日本への観光客は増加の一途である事は御承知の通り。空からのみならず海からも増え、横浜港には5月だけでも21隻 しかも大型化し13万トンを超える船は横浜のベイブリッジの下を通過できず、自動車専用積み出し埠頭である殺風景な大黒埠頭に接岸しています。

参考までに有名な船の総トン数、全長、乗客定員は
・QE2 70,327t,  L=293.5m, 1870名   ・飛鳥Ⅱ 50,142t, L=241m, 800名
今回ボランティアした船
・Costa Atlantica (大桟橋接岸)85,619t, L=292.56m,2680名
・L’Austral (大桟橋接岸)10,700t, L=142m.264名
上記の通り、乗船客は数百人~数千人、これにCrewの数が加わります。

3.活動の内容

鎌倉、三渓園、富士山、東京観光などへの観光コースに参加する乗客はJTBなどの業者が有料で取りまとめ、数十台の観光バスを手配して専門のガイドが付いて桟橋、埠頭から続々と出発します。

観光バスを利用しない個人行動の乗客は、横浜市港湾局・交通局手配の無料バスに乗り横浜駅又は桜木町駅に行き、鉄道を利用して望みの所へ行きます。我々は彼等に対し 桟橋、埠頭ではバスへの乗車案内、各駅では路線案内、買物、観光案内を行います。ボランティアの数は船の大きさに依りますが埠頭・桟橋側に4~7人、駅側に4~5人配置されます。個人活動の乗客も大人数ですから各人、各グループと行動を共にする訳ではありません。主な言語は現在、英、仏、西です。
活動時間は船の接岸時間に依りますが、8時~16時、13時~21時など大体8時間くらいです。

4.ボランティア 関連情報

・中国人観光客の増加と爆買いは有名ですが、前記のCosta Atlanticaはイタリア船籍ながら中国仕立ての、上海発(中国人90%以上乗船)の初の世界一周観光船とのこと。
 
・ボランティアの年齢は女性は不明ですが、男は70歳代が多く海外駐在経験者の様です。
中国語を話すボランティアがもっと必要です。

・欧米人のなかでは我々のサポートに感謝して たまに1ドル紙幣をチップ代わりに渡す人が居ます。ボランティアですから受け取りませんが、喜んでもらう事は気分が良いものです。 船旅をする人はリタイアした人が多いようですし、年齢も我々と同じくらいで話しやすい。

5.写真を添付します。

6.終わりに

  興味のある方は この会に参加下さい。年会費1,000円です。

                  以上


大桟橋にて


Costa Atrantica


L'Austral


桜木町駅にて(1)


桜木町駅にて(2)